【紹介内容】
かつて、無名の画家が孤独な生涯を終え、誰にも知られずひっそりと朽ち果てた家があります。そこには大量の未完の絵画、なぜか溢れんばかりの老眼鏡、ボールペン、洗剤……部屋の床から天井近くまで積み上げられた下書きがそのまま残され、まるで封印されていたかのように無数のキャンバスや筆の痕跡で埋もれています。
床や廊下を埋め尽くす紙屑や雑多なゴミ、その中に隠されるように置かれた作品たちや描きかけのままのキャンバスからは、生前住まわれていた画家の狂気じみた絵に対する執着心や不気味さが漂います。噂では、亡くなった画家は周囲に心を開かず、生前から作品に没頭し続け、ご遺体が発見された当時は、ゴミ屋敷で足の踏み場もなく、この世のものとは思えないほどの臭気が充満していたそうです。画家の狂気めいた執念が、この空間にこびりついているのかもしれません。
当時の冷蔵庫には腐った卵が何十個も入っており、扉を開けた手には大量のウジ虫が付着してしまったとのことです。まだ飲み切っていない牛乳パックも今にも破裂しそうなほど膨れ上がり、嘔吐してしまうような強烈な異臭に満ちていたとのことです。
訪れた人の中には得体の知れない視線を感じた、誰もいない二階からラップ音が聞こえた。帰るときに左肩に言いようのないだるさを感じたという証言もあります。
私たちはこの家を更地にして転売するなど、あっさり歴史から葬るのではなく、今後も日本で増えるであろう孤独死問題のリアルを身をもって経験していただきたい、一人の人間の様々な歴史が詰まったこの家が、遺族の方や友人、恋人にも知られることなく、ついこの間まで住まわれていた故人が供養されることなく誰からも忘れ去られてしまう現実がそこにあるということを実感していただきたいと考え、こちらの物件を心霊貸しスタジオとして運営することとし、息を引き取るその瞬間までキャンバスへ向かったであろう名もなき画家の絵に対する圧倒的執着心から「絶命のアトリエ」と名付けました。
筆先が泣くような“絶筆の囁き”、重苦しい闇が支配するゴミ屋敷跡で、あなたの五感すべてが試される忘れられない心霊体験が起きるかもしれません。どうぞ、自己責任の上でこの“絶命のアトリエ”をお楽しみください。あなたがここを立ち去るとき――何か見えないものを持ち帰ってしまわないよう、くれぐれもお気をつけて。
【任務】
達成すると景品がもらえます。
【定員】
1部屋1組(1−4名)まで
【料金】
44,000円(税込)